時間や内容などご要望に応じた講演会やワークショップ、上映会などを承ります。
企業や行政、学校などビジネスから教育まで様々な場面に応じた内容をご提供します。
ダイバーシティ(社会の多様性)をテーマにした講演会やワークショップ、研修、障害者クライミング世界選手権の上映会、小林幸一郎のライフストーリー講演会等内容につきましてもご要望に合わせた様々な形態のものを実施することが出来ます。
日時・内容など、お気軽にご相談下さい。
THE NORTH FACE 全国直営店(5カ所)アスリートトーク
2012年 4月〜6月
「見えないチカラ」ドキュメンタリー上映と小林幸一郎のトークセッション、参加者との交流を行うワークショップを組み合わせたイベントを実施しました。
映像:『見えないチカラ ~視覚障害のフリークライマーが見つけた明日への希望~』
40分 著作:NPO法人モンキーマジック
2011年イタリアアルコ クライミング世界選手権 大会ドキュメンタリー
「見えても見えなくても、大切なのは、面白く生きること! 上を向いて!」
自分の手で上に登る面白さを知ってしまったつわものたち。
彼らが挑んだ「ワールドチャンピオンシップ」。
2011年7月、NPO法人モンキーマジック代表の小林幸一郎と8人の仲間たちは、決選の地イタリアのアルコへ向け出発した。アルコはクライミングコンペの聖地。コンペクライマーなら誰もが憧れる地。出場選手5名のうち4名は視覚障害者。ひとりは骨肉種で片足を失っている。東日本大震災で被災した仙台在住のクライマーもいる。
「魅せるクライミングをしよう」
目標はもちろん優勝。そして、観客を魅了すること。
障害者だからこそ、観客が手に汗握る競技をする。観客を魅了しなければ、競技として認められたことにはならない。
優勝決定戦。
小林は右手でホールドをつかみ、左手で最後の一手をつかもうと試みた。どうしても届かない。体勢を整え、右手のホールドを左手に持ち直した。一瞬かつ冷静に身体が反応した。最後の一手に右手が届いた。完登!
「ウォー」
すごい歓声が聞こえてきた。今までクライミングを通して知り合った世界中の仲間たちの声、会場を埋めつくした観客の声。声援が力になることをクライミングが教えてくれた。
表彰台の中央に立ち、メダルが首にかけられた。仲間と共に挑んだワールドチャンピオンシップが終わった。仲間と飲んだビールは格別だった。
小林自身にも、仲間たちにも希望を与えてくれたクライミング。小林が伝えたいこと。それは、自分の手で、自分の意志で、自分の力で登ること。何かを期待して待っていても永遠に登ることはできない。自ら希望しなければ登れないということ。そして、仲間に支えられてのぼること。
なでしこジャパンの優勝に沸く日本から遠く離れたイタリアのアルコで、小林たち障害者クライマーが開いた歴史の扉。小林と仲間たちが、世界中から集まったクライマーと壁に挑んだ熱き数日を、一台のカメラが見つめていた。
『見えないチカラ』ドキュメンタリー上映と小林幸一郎によるトークセッションは、明日への希望を与えてくれる気づきに満ち溢れている。
フリークライマー/NPO法人モンキーマジック代表理事
1968年 | 東京都生まれ。16歳でフリークライミングと出会う。 大学卒業後某旅行会社入社、アウトドアメーカーに転職。(合計11年間企業人として務める) |
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1996年 | 「網膜色素変性症」という目の難病が発覚(28歳)「将来失明する」という医師からの告知 |
2005年 | NPO法人モンキーマジックを設立(同年、アフリカ大陸最高峰キリマンジャロ登頂) |
2006年 | 「パラクライミング選手権」視覚障害者男子部門優勝 |
2011年 | イタリア開催「ワールドチャンピオンシップ」視覚障害者B2の部で優勝 |
2014年 | スペイン開催「ワールドチャンピオンシップ」視覚障害者B1の部で優勝 |
2016年 | パリ開催「ワールドチャンピオンシップ」視覚障害者B1の部で優勝 |
2018年 | インスブルク開催「ワールドチャンピオンシップ」視覚障害者B1の部で優勝 |
2019年 | ブリアンソン開催「ワールドチャンピオンシップ」視覚障害者B1の部で優勝 |
現在、現役フリークライマーであり、NPO法人モンキーマジック代表、視覚障害リハビリテーション協会理事を務める。障害者クライミングの普及や講演等で全国を駆け回る。