2017年 06月 19日(月)
【報告】iPS×モンキーマジックという未来に向けて!
今初冬、日本の兵庫県に「神戸アイセンター」という、iPS細胞を活用した網膜再生治療の世界最先端眼科病院が出来る予定で、そこにはこれまでにない規模の視覚障害リハビリテーションを目的としたフロアが開設されます。
そしてなんと!
その一角にはボルダリングウォールがレクリエーションプログラムの提供を目的に設置されることになり、私たちNPO法人モンキーマジックが計画からかかわらせていただき、センターのオープンより運営を担当することとなりました。
昨年、iPS網膜再生医療開発プロジェクトリーダーの高橋政代先生に直接お声掛けいただき、驚きとともに準備が始まり、最近次第に壁が出来ることもオープンになり始めましたので、ご報告いたします。
「再生治療」と聞くと、全然目の見えなかった人が、視力を回復したようにきれいにはっきり見えるようになるような印象がありますが、実際は、現在の技術ではもののシルエットや輪郭が見えるようになるのが限界なのだそうです。
そこで、そこまで視力が回復した方々に、白杖の使い方やお料理の仕方、パソコン、スマホの使い方など、様々な生活訓練や相談などの視覚障害リハビリテーションがあわせて提供されると、全く見えなかった方々にとっては、ただ「見える」に留まらないレベルで「生活」が変わってくる、というわけです。
「ではなぜクライミングウォール?」と考える方もおられると思います。
やはり生活の質をより豊かにするためには、やらなければならないことだけではなく、レクリエーションの提案も必要。
そこで、年齢や運動経験などを問わず、障害があってもなくても生涯楽しめるスポーツとしてクライミングにスポットライトを当てていただいた!と言う訳です。
今回のクライミングウォールには、モンキーマジックが10年以上続けてきた活動の中で培った経験を活かし、日本の未来の扉を開けるであろうこの施設にふさわしい、恐らく世界中これまでどこにもなかったような提案をお届けできる予定です。
よりよいものをお披露目できるように準備を進めてまいりますので、続報にご期待ください!
【ロービジョンケアフロアの運営 | 事業内容 | 公益社団法人NEXT VISION】
https://nextvision.or.jp/project/carefloor
2017年 06月 15日(木)
【報告】第63回マンデーマジック東京を開催
【開催日時】
2017年 06月 12日(月)
18:00
【開催場所】エナジーボルダリングジム高田馬場(東京都)
6月12日(月)に、マンデーマジック東京を開催致しました。
今月は31名の方(内、視覚に障害のある方6名、聴覚に障害のある方6名、その他の障害の方1名)にご参加いただきました。
テレビの取材も入り、初参加してくださった聴覚障害のある方が目立った今回。
名古屋から出張で東京に来ていた「尾張でらモンキー」の仲間も、久しぶりに参加してくれました!
今月の第3回「多様性理解のためのミニ講座」は、「クライミング×視覚障害」を開講!
今回はマンデーマジック東京や他の交流イベントにもたくさん参加してくださっている、視覚障害のある女性の参加者の方に、インタビュー形式で、皆さんの前で話をきかせていただきました。
その方は、5歳くらいから今現在のように目が見えにくくなったそうです。
見え方は「光覚」といって、明るさや暗さがわかるそうです。
色も明るい色と暗い色があることが分かるくらいで、物と人を見分けるのも難しい時があると言います。
でも、普段は白杖を使って単独で移動することが多く、「足と口があれば、どこでも行ける!」という前向きな姿勢に、聴いていた方々も驚いていました。
とても好奇心が旺盛な方で、マンデーマジックで聴覚障害のある方と関わるようになってから、手話サークルに通うようになったり、お出かけするのが大好きで、道に迷っても想定の範囲内と思って、いろいろな場所に出かけて、面白い物を食べるのが好きなんだそうです。
クライミングを始めたのはモンキーマジックがきっかけで、もう5、6年になるといいます。
身体だけでなく、頭を使うところが好きだと仰っていました。
私たちモンキーマジックもその方と関わって何年も経ちますが、今回初めて知ることも多く、参加者の方々もしきりに頷きながら聴いていらっしゃいました。
今月も本当に素敵な「プチ多様性講座」となりました。
さて、後半は誕生月ごとにグループに分かれてボルダリング。
アメリカで障害者クライミング選手権を控えた代表小林も色んなチームにお邪魔させてもらい、ともにセッションを楽しみました。
アイマスクをつけてパラクライミング挑戦をしたり、視覚障害の参加者の方にガイドをしている初参加の方の姿も見られ、終了時間ギリギリまで盛り上がっていました。
イベント終了後は、今月も沢山の方に夜が更けるまで懇親会にお付き合いいただきました。
皆さま、今月もご参加いただきありがとうございました。
来月のマンデーマジックは、7月10日(月)です!
7月のマンデーマジックは、交流クライミングイベントを開催する全国のクライミングサークルの仲間が集まる予定なので、定員が早めに埋まってしまう可能性大です!
お申込みはお早めに!
【マンデーマジック東京】http://www.monkeymagic.or.jp/magic/monday-magic-tokyo
【活動の様子】
2017年 06月 13日(火)
【報告】6月18日(日)に吉祥寺でボルダリング体験会開催
モンキーマジックの地元、武蔵野市吉祥寺のイベントで、モンキーマジックもボルダリングイベントにて参戦します!
仮設クライミングウォールを使った、どなたでもチャレンジできるボルダリング体験会ですので、是非皆さまお声掛けの上、足を運んでみてください!
当日はボルダリングイベントの他に、11:35より行われるモンキーマジック小林代表と武蔵野市長、井の頭恩賜公園かいぼり事業担当者、ルーマニア大使とのトークショーも見ものです。
その他、各国の飲食店や剣詩舞体験や大道芸、歌舞伎を始め、武蔵野の魅力「自然、文化、スポーツ」をたっぷりお楽しみください。
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<イベント概要>
■タイトル:第2回 Musashino Global Challenge!
■参加費:無料
■時間:2017年6月18日(日)
■場所:むさしの市民公園・緑町スポーツ広場(武蔵野市役所隣り)
■主催:公益社団法人武蔵野青年会議所
▼詳細は下記
http://www.musashino-jc.net/news/html/art/00022.html
【活動の様子】
2017年 06月 10日(土)
【報告】神奈川県ライトセンターにて2017年6月のわくわくキッズクライミングを開催
2017年6月のスクールは、午前の部と午後の部あわせて5名の視覚障害の子どもたちが参加してくれました。
今回はフロアも貸切だったため、ランニングからスタートしました。学校以外では思い切り走る機会の少ない彼ら。怖いもの知らずだったり、恐る恐るだったりと思い思いのスタイルで走ることからはじめました。
クライミングがスタートすると普段できないような、長い課題や触らない課題にも挑戦しました。前傾壁(みんなは堤防壁と呼んでいます)のトラバースに2年前は触れることさえなかった子たちが、続々と上まで登って鈴を鳴らす姿に、ひそかに感動していた1日でした。
【活動の様子】
2017年 06月 02日(金)
【報告】札幌(北海道)で開催のセミナーにて、モンキーマジックの仲間が活動報告
6月10日(土)に、北海道札幌市内にて、札幌眼科医セミナーが開催されます。
毎年様々なテーマで情報共有が行われていますが、「スポーツ」がテーマとなった今年、北海道で活動する私たちの仲間が、「えぞモンキー」の活動を紹介する機会をいただきました。
当事者、医療従事者が中心となり、120名ほどの規模の参加者の方に対し、モンキーマジックの活動や、全国に広がるクライミングサークルの活動についても知っていただける素晴らしい機会です。
無事に活動報告を終えましたら、当日の様子もレポートさせていただきたいと思います。
ぜひ、お近くの関係者の皆様はご参加ください。
【目の不自由な方と医療従事者のための教育・体験セミナーのご案内 | 公益財団法人
北海道盲導犬協会公式ホームページ】
http://www.h-guidedog.org/news/post-106/
2017年 06月 02日(金)
【告知】株式会社Squareのブログにモンキーマジックの記事が掲載
2017年 05月 31日(水)
【報告】第36回サタデーマジックつくばを開催
【開催日時】
2017年 05月 27日(土)
17:00
【開催場所】モンキーマジックつくば(茨城県)
5月27日(土)に、モンキーマジックつくばにて、サタデーマジックつくばを開催いたしました。
地域の団体の方からの取材も入った今回は、10名(うち視覚障害のある方2名、
聴覚障害のある方1名、その他の障害の方1名)の方にご参加いただきました。
今月は、初参加の聴覚障害の方に、参加者の方が手話で通訳をしてくださったので、
登り方や代表小林の挨拶も伝えることができました。
また、今月は参加者の方の中でも、クライミングのグレードに差があったので、
2グループに分かれてセッションを行いました。
懇親会では美味しい料理も味わうことができ、
年齢層も幅広く、様々な方にご参加いただけたサタデーマジックとなりました。
今月もご参加いただき、ありがとうございました!
さて、来月のサタデーマジックは、恐らく梅雨の只中の6月17日(土)に開催致します。
モンキーマジックつくばに初上陸するには、ぴったりのイベントですよ!
ぜひ、この機会にご一緒にセッションしましょう!
皆さまのご参加をお待ちしております!
次回のサタデーマジックの詳細&お申込はこちら▼
http://kokucheese.com/s/event/index/471213/
【活動の様子】
2017年 05月 29日(月)
【報告】福井盲学校がボルダリング壁を新設
福井県立福井盲学校がこの春新たにボルダリング壁を新設しました。
稼働しているクライミング施設がある盲学校は、
神奈川県立平塚盲学校、高知県立高知盲学校、北海道立札幌視覚特別支援学校に続き4校目。
壁は高さ、幅ともに1.8mのものが3台並べられ、
横幅5.4mのトラバースが出来るようになっていました。
主に体育の授業で使用され、対象は小学低学年から高等部の生徒まで幅広い子どもたちとのこと!
ただ現在はまだホールドのバリエーションが少なく、
子供たちにクライミングの多彩さをなかなか伝えきれないのが課題、
とも担当の先生がおっしゃっていました。
昨夏モンキーマジックとして第1回Blind Teenagers Climbing Campを行った福井県。
10代の視覚に障害のある子どもたちと、代表小林が一泊二日のクライミングキャンプを通じて
一夏の貴重な経験を共有しました。
この壁設置を契機に、また新たな関係性構築を図ってゆきたいと思います。
【活動レポート|Blind Teenagers Climbing Camp in 福井 開催!|NPO法人モンキーマジック】
https://www.monkeymagic.or.jp/report/detail/id/314
【活動の様子】
2017年 05月 27日(土)
【報告】大阪市淀川区の放課後等デイサービスたいようでクライミングプログラムの指導を担当
放課後等デイサービスたいようでクライミングプログラムの指導を担当しました。参加者は、発達障害などがある児童10名。ボランティアとして視覚障害者クライマー2名にも参加していただきました。
今回は、2つのグループに分かれて、お互いに応援しあいながらクライミングを楽しみました。今回は前回よりも、自分以外の児童の登りをしっかりと応援できる児童が増えました。
視覚障害クライマーのガイドもどんどんうまくなり、歩く際のガイドも自然にできるようになりました。
子どもたちの成長に驚かされる1日でした。
放課後等デイサービスたいようでは、児童の「できるという感覚」と「あきらめないで挑戦する力」、「チームで協力する力」を育むために2017年3月よりクライミングプログラムを実施しています。
※放課後等デイサービスたいようは、特定非営利活動法人あい・すまいる淀川が運営している、6歳~18歳までの障害のあるお子さんや発達に特性のあるお子さんが、放課後や夏休みなどの長期休暇に利用できる事業所です。
【放課後等デイサービスたいよう】
https://houkagotaiyou.jimdo.com/
【特定非営利活動法人あい・すまいる淀川】
http://asyd.tuzikaze.com/
【活動の様子】
2017年 05月 24日(水)
【報告】中学1年生のブラインドクライミング体験の指導を担当
5月19日(金)に、山梨県富士吉田のクライミングジム「ピラニア」にご協力いただき、
立教中学校1年生宿泊研修の一環として、ブラインドクライミング体験の指導を
担当させていただきました。
約40名の男子生徒が、ボルダリングのルールを学び体験。
その後は先生も交じって、3人1組でブラインドクライミングに挑戦しました。
アイマスクをした見えない役割のクライマーを、その他の見える役のチームメートがナビゲーション。
最初は声が小さくて聞こえなかったり、ナビがうまく伝えられなかったグループも、
後半はコツをつかみ、仲間の完登を笑顔いっぱいで喜んでいる姿が印象的でした。
障害理解やコミュニケーションの学びはもちろん、楽しみながら、
新しい学校に入学した新しい仲間とのチームビルディングの一環にもなった様子でした。
【活動の様子】